個人開発者による、プロキシ会社選定の備忘録(あくまで個人的な感想です)
こんにちは、にょろりんこです。
今回は、個人開発の立場から、これまで試したプロキシサービスについての所感をざっくりまとめておきます。
あくまで備忘録的な投稿ですが、同じように検索エンジンを個人開発している人や、クローラー・スクレイピング用途でプロキシ導入を考えている方の参考になれば嬉しいです。

「プロキシ業界、実はカオスです」
調べてみると、プロキシ会社って本当にたくさんあります。
でも実際には――
- 中身は他社の再販だったり
- 使い古された“死にIP”をそのまま売っていたり
- “回転型”と書いてあるのに実態は固定型だったり
というケースが非常に多いです。
たとえば、楽天カードが実はJCB発行だったみたいな話と同じで、プロキシ業者も「表に出ている販売会社」と「実際にIPを握っている会社」が別ということがよくあります。
つまり、価格や見た目のスペックだけではまったく判断できないのがこの業界の厄介なところです。
プロキシの種類と大前提
まず大前提として、プロキシサービスには大きく分けて「回転型」と「固定型」があります。
- 固定型:自分でIPをローテーション制御する必要があります。その代わり、細かいタイミング制御やエラー処理など、チューニングの自由度が高い。
- 回転型:IPの切り替えをサービス側が自動で行ってくれるため、管理が圧倒的に楽。ただし、制御の細かさは劣ることも。
私は個人開発という立場なので、「時間と手間を減らす」ことを優先し、今回は回転型で行こうと決めていました。
1社目:Smartproxy(リトアニアの会社?)
検索するとよく出てくる有名なプロキシ業者。
レビュー記事も多く、信頼されていそうな印象だったので、試しに日本語ページにアクセスしてみました。
ところが、
明らかに中国語まじりのフィッシング系ミラーサイトが表示され、
CAPTCHAが出ず、クレジットカード情報を入力できない画面に遷移。
これはもう完全にフィッシング挙動だと判断しました。
※念のため、リンクは貼りません(危険です)。
もちろん、Smartproxy社そのものが悪いとは限りません。ただ、こうした偽サイトを放置している企業姿勢に不安を感じたため、私は契約を見送りました。
2社目:Oxylabs
大手中の大手。法人向けプロキシ業界のデファクトスタンダード(らしい)。
住宅IP・データセンターIP・APIなど、機能面は非常に充実しており、大規模クローラーや企業システムとの統合を前提にした設計(らしい)です。
ただし、最低でも月99ドル〜という価格帯で、明確に法人向け。
個人開発や検証目的で使うにはコストが高すぎるため、今回は見送りました。
3社目:Storm Proxies ─ 完全に勉強代でした(おすすめしません)
最初に契約したのが Storm Proxies。
“住宅回転型プロキシ” をうたっていたので期待しましたが、結果から言うと――まったくおすすめしません。
届いたのは 固定IPの羅列。しかも、試したIPはすべて死んでいた(HTTPタイムアウト or 接続不可)
Puppeteerもaxiosも1件も通らない
自動ローテーションではなく、手動で切り替える前提
つまり、動かないIPを手動で切り替えて使えという設計。この時点で、個人開発用途としては完全にアウトです。
唯一よかった点はPayPal契約ができたこと
契約は PayPal経由で行ったため、「これは無理」と判断して即キャンセル → 被害を最小限に抑えることができました。…が、ここでも1点気になる点がありました。
請求元がまったく別会社
PayPalの明細を確認すると、請求元は 「Bright Market LLC dba FastSpring」 という別会社になっていました。
Storm Proxies のサイト上では FastSpring という記載は特に目立っていなかったため、「どこの会社から請求されてるの?」」という違和感と不安が残りました。
企業の透明性という意味でも、あまり信頼できない印象でした。
料金(参考)
私が契約したのは「40 Threads」プランで、¥5,955。この金額は、結果的にまるごと勉強代になりました。
結論
Storm Proxies は、個人開発や検証目的には絶対におすすめしません。
- IPは死んでいて使い物にならず
- 回転型を注文したはずなのに、実態は固定IPの束
- 請求も外部会社からで透明性に欠ける
プロキシ導入の第一歩でつまずいたケースとして、反面教師として記録しておきます。
4社目:Webshare ─ 支払いでブロック
次に試したのが Webshare。無料枠もあり、UIも洗練されていて「これはよさそう」と思ったのですが――
クレジットカードが通りませんでした。
何度入力してもエラーになり、最終的にクレカ会社に問い合わせたところ:
「こちら側でブロックしました。不審な海外加盟店と判定されたためです」
という返答。
Webshare が怪しい会社なのかは不明ですが、カード会社が弾くという事実だけで、除外対象と判断しました。
5社目:Evomi ─ 現時点で一番まとも
最終的に契約したのが Evomi。
国内ではあまり名前を聞きませんが、住宅IP × 自動ローテーション対応、しかもIPの生存率が高いのが特徴です。
今のところ、最もストレスなく使えています。
価格も100GBで 7,673円と、ギリギリ個人開発の範疇内。
法人向けほど高額ではないため、試しやすさという意味でも現実的な選択肢でした。
以下のようにモジュール化して組み込むことで、axios や Puppeteer からも安定して使えています:
// get_random_proxy.js
async function getRandomProxy() {
return {
id: '*******',
ip: '*******',
port: ****,
username: '*******',
password: '*******'
};
}
module.exports = { getRandomProxy };
所感まとめ
- 「回転型」と書かれていても、本当に自動で回転するとは限らない(Stormで痛感)
- 安かろう悪かろう、死にIPの羅列は時間の無駄
- クレカ決済が通らない=信頼性が低い、という判断軸も時には必要
- Evomiが神というより、他がひどすぎただけかもしれない
さいごに
今回は、プロキシ業者を探して迷走した末に、ようやく実用レベルのものにたどり着いたという話でした。
調べてみて分かったのは、日本語の情報がほとんど存在しないという現実と、有名っぽい業者でも平気で死にIPを売っているという業界の闇でした。
この記録はあくまで個人の体験にすぎませんが、これからプロキシ導入を検討している個人開発者の方にとって、地雷を踏まないための一助になれば幸いです。
※この記事はあくまで個人的な感想・検証に基づいています。各サービスの仕様や品質は変更される可能性がありますので、契約は自己責任でお願いします。
それでは皆さま、よき開発ライフを。
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