こんにちは、にょろりんこの備忘録的技術ブログです。
今日はちょっと毒っぽい話。
あなたの職場にもいませんか? 話しかけると「黙ってろ」と怒鳴る、「ジョブズ気取り」の暴言エンジニア。
私の昔の職場にもいました。誰にでも偉そうな態度をとり、指摘すれば逆ギレ。何かあれば「俺が何か書いてる時には話しかけるなって言ったよね!」と詰めてくる──そんな人って、どの現場にも1人はいたと思います。
でも、結論から言うと、そういう人、もう通用しません。この先生きのこれません。理由はとてもシンプルで、「技術だけじゃ足りない時代」になったからです。
今日は、「なぜ“ジョブズっぽい態度”が今の時代に通用しないのか?」について書いていきたいと思います。
そもそもジョブズは「結果を出す人」だった
まず最初に確認しておきたいのは、私は別にアップル信者ではないのですが、でも彼が「感情的で厳しい人」だったのは事実だと思います。部下を怒鳴り、理不尽なダメ出しをし、気に入らないデザインを投げつけるような逸話は数えきれません。
それでも彼が評価されたのは、そうした言動のすべてが「理想のプロダクトを作る」という明確な目的に根ざしていたからだと思います。ジョブズの怒りや厳しさは、単なる感情の爆発ではなく、「もっと良いものを作ろう」という執念の表れだったんだと思います。
彼の中には「誰でも使えるコンピューターを世に出したい」「誰でも持てる音楽プレーヤーを作りたい」「誰もが触ってワクワクする電話を生み出したい」という強烈なビジョンがありました。だからこそ、彼の厳しさには説得力があり、周囲の人たちも「怖いけど、この人と一緒にやる価値はある」と思えたんです。
つまり、ジョブズの厳しさは、目指すべき未来と、実際に出した結果に裏打ちされていたということです。
一方、「ジョブズ気取り」の人はどうか?
それに対して、職場にいる「ジョブズ気取り」の暴言エンジニアたちはどうでしょうか。話しかけると怒鳴る。指摘すると逆ギレする。自分が作業している時に声をかけると、「集中してるんだから話しかけるなって言ったよね!」と詰めてくる。
でもその人、別にiPhoneを生み出しているわけでもなければ、世界を変えるようなプロダクトを設計しているわけでもない。ただ目の前のコードを書いているだけ。設計も仕様も曖昧で、説明を求めると逆ギレされる。ようするに、中身が無いんです。
それにもかかわらず、「ジョブズも怒鳴ってたじゃん」とか、「優しくするだけじゃダメなんだよ」といった言い訳をする。でもそれは、表面だけを真似した「なりきりジョブズ」でしかないんですよね。
要するに、厳しさに中身がない。それはただの横暴です。
そして、横暴なだけの人間は──この先生きのこれない。なぜなら、時代が変わったからです。
なぜ今の時代に「ジョブズ気取り」が通用しないのか?
ひと昔前なら、「怖いけど技術がある人」はある程度許されていました。「口は悪いけど、あの人がいないとプロジェクトが回らない」「あの人に聞けばなんとかなる」──そういう風に、横暴さを「技術力で帳消し」にしていた時代が、たしかにあったと思います。
まぁ、こういう「偉そうな人」って、エンジニアに限った話ではありませんよね。トップ営業マンが社内でやたら威張っていたり(会社のプロダクトがイケてるだけなのかもしれないのにね)、総務や経理のお局様が「あの子、ちょっと礼儀がなってないのよ」みたいな感じで権力を持っていたり。
構図としては、どこの職場にもある「力を持った人が態度まででかくなる」という、よくある構図なんですよね。でも、これがエンジニア界隈で問題になるのは、技術力が「見えづらい」ことで、その偉そうな態度が正当化されがちだったからだと思います。
「自分には理解できないけど、なんかすごそう」
「怖いけど、技術あるんだよな…」
そう思わせてしまう「技術のブラックボックス性」が、長年この構図を許してきたんだと思います。かつては、「コードが書ける」「技術に詳しい」だけで、ちょっとしたヒーロー扱いされる時代がありました。でも今はもう、「作れること」は当たり前になりつつあります。
なぜなら、誰でもツールやライブラリ、生成AIを使って、それっぽいものは形にできてしまうから。多少のコードや設定は、生成AIに聞けばわかる。(検証するためにそれなりの技術力は必要ですが)だからこそ、「作れるかどうか」じゃなくて、「それで何を実現したのか」のほうが重要になってきたんです。
どれだけ動くコードを書いても、どれだけ技術的に凝った構成を組んでも、ユーザーに届いてなければ意味がない。ビジネス的な価値や、チーム全体の成果につながってなければ評価されない。
「俺が作った」じゃなくて、「会社のプロダクトが伸びた」かどうか。その視点を持って動けるかが、今の時代の分かれ目なんです。
だから、技術力があること自体はスタートラインでしかない。そのうえで、「周囲と協力しながら価値を出せる人」「他人に説明して巻き込める人」が残っていく。
もう、「作れるけど怖い人」は必要とされない。なぜなら「作る」だけならだれでもできるからこれからは、「ちゃんと届けられる、ちゃんと伝えられるエンジニア」が、生き残っていく時代です。
ビジョンのない暴言は、ただの迷惑行為でしかない
結局のところ、「怖いけどすごい人」って、「すごさ」に支えられているからこそ許されるんですよね。それはビジョンのすごさかもしれないし、結果に対する執念のすごさかもしれないし、世の中をよりよい場所にもっていこうという姿勢のすごさかもしれない。すごさ」に裏打ちされた厳しさは「情熱」や「信念」として受け入れられる。
でも、自分だけのルールで動き、誰とも対話せず、他人の手を止めさせ、威圧的にふるまうだけの人。そういう表面だけの「厳しさ」や「怒り」は、もはや何の価値もありません。それは単なる、迷惑行為です。
「俺がコードを書いてる時に話しかけるなって言ったよね!」
「集中してるんだから、余計な口出すなよ」
「前も言っただろ、これは俺の領域だって!」
で、それが何にどう貢献してるんですか?誰かのためになってますか?チームの成果に結びついてますか?答えは、おそらくノーでしょう。ビジョンも成果もない暴言なんて、ただの騒音です。
怖がられてるうちはまだマシで、いずれ誰にも話しかけられなくなり、情報が回らなくなり、「この人いると空気が悪くなるから、別チームに回そう」とか、「後進育ってきたし、もういらないよね」とか、静かに、でも確実に居場所を失っていく。
そして本人は、「昔はもっと自由にやれてたのにな…」とか言いながら、自分が時代に取り残されてることに気づかない。それが、「ジョブズ気取りの暴言エンジニア」の末路です。
「威張る人が正しい」という誤解は、トップから始まる
実は、威張る文化は「上の人」が作っている。私が以前勤めていた会社の社長は「やたらと威張る」そんな人でした。そしてその背中を見て育ったエンジニアたちも、当然のように“威張る文化”を継承していったんです。
自分は○○が得意だという自負があって、社内ではいつも偉そうで、反論を許さない雰囲気をまとっていた。
そして案の定、社内のエンジニアたちもそれを見て育つ。「できる人は強く出るべきなんだ」「遠慮なく怒鳴っていいんだ」そんな風に学習して、気づけば「ジョブズ気取り」の暴言エンジニアが育っていく。
でも、それって本当に悪い文化だと思うんです。
「威張れば通る」がまかり通っていた時代は終わり。いま必要なのは、強さと優しさを両立できる人。静かに支えるリーダーであり、誠実に対話するプレイヤーです。
この先生きのこるのは、誰か?
職場にひとりはいる“ジョブズ気取り”の暴言エンジニア。昔はそういう人も、「技術があるからしょうがない」と目をつぶられていたかもしれません。
でも、今は違います。
コードが書けることに、かつてのような希少性はありません。威張ることに、中身が伴っていなければ、ただの迷惑でしかありません。そして何より、怖くて話しかけにくい人は、チームの成長を止める存在になってしまいます。
いま評価されるのは、「ちゃんと伝えられる人」「協力できる人」「届けるところまで考えられる人」。技術だけでなく、人間性も、ビジョンも問われる時代です。
そして、そういう時代だからこそ、優しくて強い人が、静かにちゃんと勝つ時代になった──私はそう感じています。
だからもう、ジョブズ気取りの暴言エンジニアは、この先生きのこれません。次の時代に残るのは、信頼される人、誠実に価値を届ける人です。
技術そのものを見せびらかすんじゃなくて、「技術で何を届けられるか?」を考え抜いたアウトプットを積み上げていく。それが、今の時代に求められるエンジニアのあり方じゃないかな、と私は思っています。
そして私は、自分で作って確かめてみることにした
私がSaePornsプロジェクトを1人で作っているのには、もうひとつ理由があります。
「エンジニアを志すと、人はなぜああも横暴になってしまうのか?」その構造を、自分自身で確かめてみたかったからです。
技術を身につけ、何かを作れるようになった時、人は本当に、他人を見下すようになるのか?「俺が作ったんだから口出すな」と言いたくなるのか?そういう権威性や万能感は、エンジニアという職業に自然とついてくるものなのか?
ならば、自分が実際に作ってみて、体験してみて、その変化を意識的に捉えてみよう。
──そんな思いもあって、SaePornsをひとりで作っています。
もちろん、人と組んで作る日が来るかもしれません。でも今はまだ、「自分の中に“あの態度”が芽生える瞬間があるのか?」を確かめたい。技術と人格は、どう関係するのか?その小さな実験でもあるわけです。
それではみなさん、よい開発ライフを
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