こんにちは、にょろりんこの備忘録雑記ブログです。
今日は、本業の事業再生コンサルティングで実際にあった話を共有します。
あるクライアント企業から、「従業員が次々と辞めていく」「従業員満足度が下がっている」という相談を受けました。
スタッフにヒアリングしていくと、多くの人がこう感じていました。
「会社から正当に評価されていない」と。
よくよく調べてみると、具体的には、残業時間が多い人や休日出勤が多い人ほど出世していくという評価制度になっていました。長時間会社にいる=頑張っている、という発想です。
これは端的に言って、やめたほうがいい評価基準だと思います。何をやめたほうがいいかというと、長時間働いていること自体を評価するのをやめようということです。
では、そもそも評価とは何か?何をもって評価するべきなのでしょうか。
今回は、ITエンジニアを含む全てのビジネスパーソンが生き残るために知っておくべき、会社の評価と社会の評価のズレ、そして上司の責任について書いていきます。

そもそも、会社の評価と社会の評価の2軸がある
評価には、会社がする評価と、社会がする評価の2軸があります。
会社の評価とは、その組織の中でどれだけ上司や経営陣に認められているか、ということです。例えば、上司への報告が早い、気が利く、残業している、そういったことで評価が上がる会社もあります。
一方で、社会の評価とは、その人が転職市場や業界全体、顧客やユーザーからどれだけ価値ある存在として認められているか、ということです。
そして、この2つのうち本当に重要なのは社会からの評価です。
ビジネスシーンをサバイブしていく上で重要なのは、会社という肩書がなくなった時のあなたの市場価値です。会社からの評価がいくら高くても、その会社の外に出た瞬間に通用しない能力しか身についていなければ、市場価値はゼロに等しいと言わざるを得ません。
長時間残業している、休日出勤しているというだけの人に市場価値が無いのは明らかです。出勤して、ただエクセルを開いて閉じているだけの人に、市場価値があるはずがありません。
では、そんな市場価値が無いことを高く評価している会社は、今後どうなるのでしょうか。
会社は、会社の評価=社会の評価にするようにすべき
本来、会社が目指すべきは、会社内での評価と社会での評価が一致するようにすることです。つまり、会社の中で高く評価される人材が、そのまま社会でも通用する人材であるべきなのです。
しかし現実には、上司への忖度や、社内の空気を読む力ばかりが評価される会社も少なくありません。そうなると、社員は会社の中でしか通用しないスキルばかりを身につけることになります。
会社は常に市場の声を聴き、競合に勝ち続けなくてはなりません。そういった時流の中で、社会の評価が低い人材ばかりいる組織は生き残れるわけがありません。会社は、外の変化にどんどん取り残されて、やがて消滅してしまいます。社員を社会からの評価を得られるように育てることは、会社の競争力を高めることにつながります。だからこそ、会社は評価基準を社会評価と一致する方向に寄せるべきなんです。
しかし、現実的には、そうした理想的な評価制度を持つ会社ばかりではありません。
会社から評価されないと思っている人へ
もし今、会社から評価されないと感じている人がいるなら、まず確認してほしいことがあります。
それは、あなたが評価されていない理由が、社会でも通用しないからなのか、それとも会社特有の評価基準に合っていないだけなのかということです。例えば、成果やスキル不足で評価されないなら、社会でも通用しない可能性があります。その場合は、今の会社であっても、他の会社であっても、努力して能力を磨く必要があるでしょう。
しかし、もし評価されない理由が、上司への忖度が足りない、飲み会に参加しない、残業をしないといった理由であれば、それは会社独自のローカルルールでしかありません。
社会ではむしろ、効率的に働き、無駄な残業をせず、成果を出す人が評価されます。だからこそ、「会社で評価されない」ことで必要以上に落ち込むのではなく、その評価基準が社会評価と一致しているかを冷静に見極めることが大切です。
しかし、例えば営業のように売上という明確な数字で評価される仕事ならば、会社の評価と社会の評価が一致しているかどうかは比較的分かりやすいでしょう。
一方で、ITのようなクリエイティブな職業では、会社の評価と社会の評価が本当に合っているかを見極めにくい側面があります。その際に、見極めのヒントとなるのが、あなたを評価する上司やマネージャーが、評価に責任を持っているかどうかです。
評価を見極めるポイントは上司の責任感
会社が正しく評価しているかどうかを見極める方法の一つは、上司が評価に責任を持っているかどうかです。例えば、上司が「売上で判断するから」とだけ言っている場合は要注意です。
売上というのは、あくまで社会からの評価であり、上司自身が部下の行動や取り組みをしっかり見ていなくても判断できる指標だからです。つまり、「売上で評価する」という言葉の裏には、上司が自分の評価責任を放棄している可能性があります。
もちろん売上は重要です。
しかし、上司の本当の仕事は、部下の行動や努力を見て、市場に出す前に「これは売れる」「これは価値がある」と判断することです。
売れるかどうかを市場任せにするなら、上司はいらなくなります。
事前に評価し、責任を持つ。これができているかどうかが、その会社が正しく評価しているかを見極めるポイントです。
では、売上以外の数値に責任を持つとは具体的にどういうことでしょうか。一つ事例を紹介します。
売上じゃない数値を売上につながると責任を持てるか
評価を考える上で大切なのは、売上以外の数値を、売上につながると信じて責任を持てるかどうかです。
ある学習塾の社長が、こんなことを言っていました。「先生たちのKPIは、生徒を授業中にどれだけ褒めたかにしなさい」と。
もちろん、褒めることが直接売上になるとは限りません。しかし、その社長は、褒めることで生徒のやる気が上がり、成績が上がり、最終的に塾の評判が上がって売上につながると考えていたのです。これは、売上という最終成果だけに逃げず、売上につながる途中の行動指標をKPIに設定し、責任を持つ上司の姿勢です。
売上だけで評価するのは簡単です。でも、それは上司が部下を正しく見なくても済むからです。
売上に至るまでの行動や工夫をKPIにして、それが成果につながると責任を持つこと。これこそが、上司や経営者に求められる本当の役割だと思います。
しかし、現実にはKPIすら決めないまま、「まずやってみよう」とだけ言って始めるマネジメントも少なくありません。
「まずやってみよう」の罠
「まずやってみよう」という言葉は、現場にポジティブさを与える一方で、大きな罠にもなり得ます。
なぜなら、事前に何をもって成果とするかを決めずに始めた仕事は、ほぼ確実にゴールポストが動くからです。例えば、やってみた結果、「ここまでできるなら、これもやって」と要求がエスカレートしていくことがあります。
ただ、「思っていたのと違うからやり直して」という指摘については、これは必ずしも悪いことではありません。なぜなら、売れるデザインかどうかを市場に出す前に判断するのが上司の仕事だからです。
もし売れないデザインだった場合、リテイクを出すのはむしろ当然であり、上司として責任を持って判断している証拠でもあります。
問題は、評価基準が曖昧なまま進めさせておいて、後から上司の感覚だけで評価を変えるようなケースです。
重要なのは、ゴールポストを動かさないことです。チーム内で事前にゴールイメージを確定させ、メンバー全員がそのゴールを共有している状態を作ることが重要です。
「まずやってみよう」という言葉は、一見前向きに聞こえますが、これは悪いマネジメントです。なぜなら、何をもって成功とするのか決めないまま仕事を始めることは、ゴールのないマラソンを走らせるようなものだからです。
走り切ったと思ったら、「実はゴールはまだ先だった」「ゴールの場所を変えた」、上司のフラッシュアイデアでゴールが動く。こんな状況では、現場のモチベーションは下がり、上司への信頼も失われます。
仕事を始める前に、何がゴールで、どこまでやれば十分なのか必ず明文化して共有する。これができない上司は、チームを疲弊させるだけです。そして、この「まずやってみよう」という無責任さが、さらに深刻になると「朝令暮改」という問題に繋がります。
朝令暮改が横行する職場の弊害
「朝令暮改」という言葉があります。
方針を頻繁に変えることを指し、変化対応や経営スピードなどで、ポジティブに使う人もいますが、これは悪です。
なぜなら、朝令暮改が横行する職場では、部下たちはこう考えるようになります。「どうせまた途中で方針が変わるだろうから、全力でやっても無駄だ」と。結果として、部下は常に朝令暮改のためにパワーを残して仕事をせざるを得なくなるのです。
上司や経営者はよく言います。「もっと良いアイデアが出たら、そっちに舵を切るのは当然だ」と。
しかし、私はそうは思いません。その「もっと良いアイデア」とやらを最初に出しておくことこそが、「上司や経営者の仕事」だからです。
経営とは、善手と悪手の戦いではありません。善手と最善手の戦いです。常に最善手を選び続けることが求められます。
朝令暮改を前提としている経営やマネジメントは単なる甘えであり責任放棄なわけです。だからこそ、私たちはそんな環境の中でも、自分のキャリアと心を守る術を身につける必要があります。
今日からできる、自分を守るための行動
ここまでをもとに、ビジネスパーソンのサバイブ術をまとめます。
まず、もし今、評価されないと感じたら、その評価が社会の評価と一致しているかを確認してみてください。
社会の評価と一致しているならば頑張る必要がありますが、一致していないなら、いつでも転職という選択肢がありますし、一致していない会社で長く働くことは、そもそも貴方の社会的価値を棄損させます。
ただ、完璧な職場が存在しないことも事実なので、会社の評価と社会の評価が完璧にイコールではないとはよくあるでしょう。
その場合は次のことをチェックしてみてください。
- 上司は責任を持って評価しているか。市場や売上だけに丸投げしていないか。
- 上司は自分の仕事に責任を持っているか。朝令暮改を当然と思っていないか。
IT業界の場合は特に、「ゴールイメージも決めないまま、まずはやってみて、後でゴールを決める」という朝令暮改型マネジメントが横行しています。
自分のキャリアと心を守るために、評価基準と上司の姿勢を冷静に見極めてみてください。
それが、ビジネスの荒波を生き抜くサバイブ術になります。
それではみなさん、よいビジネスライフを。
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