こんにちは、にょろりんこのビジネスブログです。
今日は「社会人基礎力」についてのお話をしようと思います。
先日、とある会社さんのコンサルに行ってきたのですが、そこの社長さん……正直、基礎学力が低すぎるんですよね。
具体的には、会議で使ったレジュメに Project と書いてあったのですが、社長がそれを見て「これ、なんて読むの?」と聞いてきたのです。
会議後に部下の人がこっそり言うには、「うちの社長、社会人として持っておくべき基本的な学力がないんです」とのこと。
これまでも、こんな英単語が読めなかったらしいです:
- Business
- Information
- Development
- International
- System
- Project(今回のやつ)
…さすがに中高生レベルの英語力ではないでしょうか。
もちろん、社長の仕事は経営判断です。だから、中高生レベルの英語ができる/できないは直接は関係ないといえばそうなのですが…。
同じように、Excelでも、VLOOKUPやピボットテーブルはもちろん分からない、SUM関数すら毎回部下に聞いている、という状態。
確かに、それは通訳の仕事や経理スタッフの仕事であり、「社長の仕事」ではないのかもしれません。でも、学部卒者というか、高卒者でも当然できることが、トップにできないというのは、どうなんでしょうか。
今日は、この「社会人基礎リテラシーが欠けている経営者というのか許されるのか?」について深堀していきたいと思います。

そもそもMBAでは何を学ぶか?
そもそも、経営者が体系的に学ぶ場といえば例えば MBA(経営学修士) です。
MBAで扱うのは、財務会計、管理会計、ファイナンス、マーケティング、組織論、戦略論など、かなり高度で体系化された知識です。
言い換えれば、MBAは「会社をどう動かすか」を俯瞰的に学ぶ場所。
損益計算書の読み方、減価償却の仕組み、資本コストの考え方、戦略フレームワークなど、MBAでは意思決定に直結する理論を体系的に習得します。
もちろん、机上の学びと実地の経営は別物です。新卒1年目のMBAホルダーが、長年現場で汗をかいてきた中小企業の経営者に「経営とはこうあるべきだ」と語るのは、愚かなことです。
ただし──勉強で済むことは、勉強で済ませておくべきです。
そう考えると、少なくとも経営者というのは、財務・会計・戦略といった基礎的な知識は一通り理解していて当たり前。それができたとしても、経営の現場では机上の空論になってしまうことが多々あるのですから。
ところが今回のように、Project すら読めない、SUM関数すら分からないというのは、MBAで学ぶ以前の問題です。
むしろ「高校生レベル」「大学学部1年生レベル」の基礎リテラシーが欠けていると言わざるを得ません。
MBAが必要条件である、というつもりはありませんが、MBAで学ぶようなことはできていて当然というのが経営の世界です。
確かに、経営者は経営の専門家であって、英語ができなくても問題ありません。
ただ、英語ができない、とは言っても、どのレベルでできないのか?社会人リテラシーが無いといっても、どのレベルまで無くてもゆるされるのか?そのラインが今回のテーマです。
現場感・現場愛のない経営者はNG
私が経営者論を語るのは場違いかもしれませんし、実際に現場を知らずとも成功している経営者の例はあります。
ただ、私のスタンスは明確で、経営者は現場感・現場愛を持つべきだと思っています。
確かに、ファンドが介入して経営を立て直すケースもあります。でもファンドの力とは、突き詰めれば「おカネで買えるもの」にすぎません。
何でもカネで買えてしまう今の世の中で、本当に価値があるのは、カネで買えないものです。
例えば、パートナーや子どもに値段を付けられるでしょうか? つけられないですよね。だから価値があるんです。
会社の経営も同じです。
時価総額いくら、利益率何%といった数字は大事ですが、それだけでは本当の価値を語れません。社員や現場が持つ「誇り」や「情熱」、カネで買えない価値こそが会社の真の資産なのです。
だからこそ、経営者は現場感・現場愛を失ってはいけない。
それがなければ、いくらトップであっても、社員から見れば“数字を動かすだけのパーツ”にしか映らなくなってしまいます。
現場愛とは現場に対する興味
先ほどのパラグラフで、現場愛と書きましたが、では愛とは具体的にどんな行動に結びつくのでしょう?
脳内でいくら愛してると思っていても、具体的な行動に現れなければ相手には伝わりません。
それと同じです。脳内でいくら現場のことを愛していると思っても具体的な行動を伴わなくては外部に伝わりません。
で、じゃあ愛とは何なのか?これも色々と定義はあると思うのですが、私のスタンスは「興味・関心」です。
愛しているなら、その人のことを知りたいはずですよね?会社業務も同じ、会社業務のことを愛しているなら、その内容について知りたいはずですよね?
これは、私の仮説ですが、というか学問全般に言えることだと思いますが、MBAも根底には「愛」があるのだと思います。会社を愛している。その愛とは何かを、具体的かつ体系的に学ぶのがMBAなんじゃないでしょうか?
で、話を戻します。というわけで、愛があるなら自然に「知ろう」という行動が生まれます。
社員が日々使っているExcelを少しでも触ってみる、会議でよく出てくる単語を調べてみる、資料の内容をきちんと理解しようとする──。こうした一見些細な行動の積み重ねが、経営者としての「現場愛」の証になるのです。
逆に言えば、SUM関数すら分からない、Projectのスペルすら読めないというのは、知識不足そのものよりも「知ろうとする姿勢がない」ことの表れです。つまり、現場への興味がなく、現場を愛していない証拠なのです。
経営者の仕事は経営です。だから、卓越した専門スキルを身に着ける必要はありません。しかし、経営の専門家というのは机上の経営論を振りかざすのではなく、地に足の付いた戦略を実現することが仕事です。そのためには、会社愛で負けてはいけません。
現場を愛しているなら、その現場が使っている道具や言葉に自然と関心を持つはず。ExcelのSUM関数や「Project」程度の英単語が理解できないというのは、知識の問題以前に、愛が無い証拠なのです。
今日のテーマは社会人としての初歩的なリテラシーを社長は知っておくべきか?というお話ですが、Projectくらい読めないなら、やっぱりダメなんですよ。
というお話を今日はしてきました。
それではまた。
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