こんにちは、にょろりんこのビジネスブログです。
最近「外国人労働者が優遇されすぎている」といった声を耳にします。
で、これ多分、大筋としては事実だと思うんですよね。なぜなら、経済ルール(資本家のルール)的には、外国人優遇=日本人冷遇になるのは当然の帰結だからです。
もちろん、「多様性」というのは本来すべての人が平等に扱われた上で成り立つべきものです。また、国際ルール的にも自国民の権利を守るのが国家の役割。そういう意味では、外国人優遇は「正しくない」と言えるでしょう。
しかし――正しい/正しくないで回らないのが経済(資本)のルールです。資本のルールの優劣は、シンプルに「儲かるか/儲からないか」。
外国人を優遇する方が儲かる。だから外国人を優遇する。理由はそれだけです。
では――そんな経済(資本)ルールが支配する環境で、私たちはどうサバイブすべきか?
今日はその点を掘り下げていきたいと思います。

そもそも、歴史は正義では動かない
歴史を振り返れば明らかですが、世の中を動かすのは「正義」ではありません。物事を決めるのは、つねに「儲かるか/儲からないか」です。
奴隷制資本主義を掲げる南軍と、奴隷を使わない資本主義を掲げる北軍の戦いですが、北軍が勝ったのは「奴隷制は非人道的だから」という正義のためではありません。
奴隷制は資本主義の競争原理に照らすと非効率でした。
モチベーションのない奴隷は一生懸命働かない。結果として生産性が低く、近代産業における競争優位を失っていたのです。
つまり、奴隷制は「正義によってではなく、経済合理性によって駆逐された」わけです。
他にも例があります。例えば冷戦。
自由主義VS社会主義というイデオロギーの戦いとして語られることが多いですが、経済的な側面で見れば、結果は明らかでした。
社会主義は全体主義、つまり「どれほど頑張っても成果は国家に持っていかれる」仕組み。資本主義は個人主義、つまり「儲かったら自分のものにできる」仕組み。
西側の価値観で生きる人々にとっては個人の自由や権利というのは至上なものに感じられますが、イデオロギーうんぬんではなく「儲かったら自分のものにできる」というルールの方が数十年というスパンで見れば生産性・技術革新・生活水準の差となって表れたからです。
つまり、冷戦の勝敗を決めたのも「正義」ではなく、やはり経済合理性だったのです。
重要なのは、歴史の転換点はいつも「どちらの仕組みが儲かるか」で決まってきた、ということです。
外国人優遇の仕組み
話を日本国内の外国人優遇に戻します。
ここも、アメリカ南北戦争や冷戦と同じで、「正しい/正しくない」ではなくシンプルに経済合理性の問題です。
つまり、日本国内においては、外国人を優遇した方が企業にとって儲かるから、外国人が優遇されているにすぎません。
もちろん「国民の権利を守るのが国家の役割」という観点から言えば、これは正しくない。ただ、資本の論理は正義や国益ではなく、「どちらがコストパフォーマンスが高いか」だけで動いてしまうのです。
なぜ外国人が優遇されるのか?
よく「外国人の方が声が大きいからだ!」という言説を耳にします。確かに一部は正しいですが、それが本質ではありません。
声が大きく聞こえるポイントは、優遇されている外国人労働者の多くが「単純労働」に従事していることです。
単純労働は、その性質上「別の仕事にすぐ転職できる」=「潰しが効く」働き方。だから彼らは「嫌ならいつでも辞められる」というポジションにある。経営者は、辞められると困るから、条件を整えて引き留めざるを得ないのです。
さらに外国人は「帰国する/もっと景気のいい国に行く」というカードも持っています。だからこそ、企業は引き留めるために優遇せざるを得ない。
もちろんこれはホワイトカラーの外国人にも当てはまります。「別に日本で働かなくてもいい、帰国すればいい」という選択肢を持っている以上、強気に交渉できる。
逆に日本人はそうはいきません。
大きな声を上げれば「会社に目を付けられる」リスクがあるし、ホワイトカラーでも「その会社でしか通用しないスキル」しかなければ転職は難しい。
だから冷遇されても、結局は黙って耐えるしかない。この違いこそが、外国人優遇の本質なのです。
マトリクスで考えると、労働市場は以下の4つに分けられます。
・ブルーカラー/日本人
※国内移動は可能だが国際競争力は低い。理不尽でも「耐える」方向に行きやすい。・ブルーカラー/外国人
※潰しが効く(単純労働は国際的に共通だから)。嫌なら帰国、あるいは他国へ移ることもできる。企業は「辞められたら困る」ので、優遇せざるを得ない。・ホワイトカラー/日本人
※会社専用スキルに縛られがち。転職市場で評価されにくい。声を上げれば会社に目を付けられるリスクがあり、結果的に耐えるしかない。・ホワイトカラー/外国人
※国際的に通用する専門スキルを持ちやすい。最悪「帰国」というカードを切れる。
交渉力が強く、条件も良くなりやすい。
マーケティング的には買い手の交渉力とかのテーマで語られることの多いテーマですが、これはモノだけではなく労働者マーケットにもいえることです。
同じブルーカラーでも外国人の方が有利。ホワイトカラーでも外国人の方が有利。
これは「声の大きさ」ではなく、単純に「潰しが効くか/辞められるか」、要するに交渉力の強さの違いにすぎません。
外国人優遇社会でのサバイブ術
前述の通り、正しい/正しくないで言えば、今の状況は国家が国民の権利を守る役割を放棄している状態です。だからこそ、デモで声を上げたり、投票行動で意思を示すことは民主主義国家において非常に重要です。
ただし――現実の資本主義は、正義ではなく「儲かるか/儲からないか」で動いています。
いくら正義を訴えても、資本にとって儲からなければ、社会の構造は変わりません。
だから私たち一人ひとりにできることは、資本のルールの中でもサバイブできるポジションを取ることです。
そのために重要なのは「いつでも辞められる状態をつくる」こと。
つまり、職務経歴書に書ける経験を積み、潰しの効くスキルを持ち、交渉力を確保すること。
「耐えるしかない人材」ではなく、「いつでも辞められる人材」になることこそ、外国人優遇社会で日本人が生き残るサバイブ術なのです。
ではまた。
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